子どもが欲しい。タイミング療法の限界を感じ、私たち夫婦は体外受精に踏み切った。1度の体外受精にかかる費用は30万程度。それに細かな通院費やサプリ費用が加算されていく。
生まれてくるかわからない子どもに、終わりのないギャンブルのようにお金を使うのが虚しく感じる私達は、体外受精にも消極的だった。高級外車が買えるほど、マンションが買えるほどのお金を費やして、それでも出来なかった夫婦を何人も知っているからだ。
それだけのお金を費やすなら、今親の愛情を必要としてくれる子どもに費やしたい。そう考えて、養子縁組や里親に関する勉強も3年前から進めていた。養子縁組にも、タイムリミットがある。『自然な親子関係』を重視するため、基本的に45歳以上(民間や厳しい自治体は40歳以上)年の離れた子どもを民間や行政経由で養子にもらうことは出来ない。そして、登録したところですぐに現れる訳ではなく、何年も待ちの状態が続く。本当に養子でもいいから子どもが育てたいならば、30代半ばまでに決断しなくてはいけない。
けれど、私達夫婦には、お互いに両親がいる。どちらの親も、養子縁組には消極的だった。
親『孫をみせたいなんて思わなくていいのよ』
私(いや、私が死ぬまでに子どもを育てるという経験をしたいという話なんですが)
親『夫婦水入らずでいいじゃない』
私(いや、間に子どもを挟む暮らしがしたいと言うてる)
親『42歳で子どもに恵まれた知り合いが』
私(42歳過ぎて子どもに恵まれる可能性は希望夫婦の2パーセントじゃ。激レアさんじゃ。)
親『不妊治療はしっかりしなさい』
私(ぐぬぬ)
ということで、冒頭の体外受精に踏み切った。自治体により異なるが、うちの場合は細かい通院費やサプリはでないけられど、初回は全額補助、6回までは半額助成が出た。受けたと言えば、親も納得するだろう多分。
不妊治療は正直好きじゃない。(好きな人なんておらんだろうが) 薬や注射ぐらいはいいけど、先生とは言え、月に何度も股をおっぴろげて中を弄られるのは割とストレス。屈辱感がないように細かい配慮はされてるけどさー。
今日は初めての採卵でした。夫の精子を持って病院へ。痛くないと聞いていたのですが割と痛かったです。違和感と不快感がすごい。まずオムツ替えの赤ちゃんみたいなポーズになる手術台が嫌いだし、子宮口にする麻酔が痛いし、子宮から卵巣に向けて中にくだを入れられるのも痛い。でもガマンするしか選択肢ないのです。でもまあ10分で手術は終わり、へろへろりながら、診察室へ。とりあえず、卵が1個取れたと報告受ける。
私が選んだ病院は、卵の量より質を重視するため、注射で沢山卵を排卵させたりせず、自然に任せるため1個は普通らしい。
ああ、どうか育ってくれますように。
明後日、受精卵になれたかを確認しに病院にいく。正直怖い。
もしダメだったら、私はあきらめがつくだろうか。多分、つかない気がする。だから嫌だったんだよな。。。
ロシナンテの日常記録
面白かったこと、楽しかったこと、考えたことの記録。
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