私たちの暮らす街も、すっかり春模様。
先週までは固く身を閉ざしていたピンク色の蕾たちが、一斉に花開いています。
夜散歩が趣味な私たち夫婦は、住まいも「お散歩コースがたくさんあるから」という理由でここを選びました。
もちろん、3月末のこの季節には、歩いていける距離に花見スポットもいくつか。。。
先日、さっそく炭酸で割った自家製梅酒を水筒につめて、2人でのんびりと夜桜見物に行きました。
結婚当初、出不精な私の健康を案じて「ウォーキングをしよう」とはじまった二人の夜の外出。ちゃんとタオルを首にかけて、二人少し早歩きをしながら、ウォーキングらしく手を振っていました。
月日が経つにつれ、元来運動嫌いの二人はだんだん飽きてきます。(特に私が)
美しい景色も何か月も歩いていれば見飽きてしまい…。すぐに、手をつないでのお散歩になり、近所のお洒落な住宅を探して眺めようの会を経て、ポケモン狩りになり、ついにはちょっと離れたコンビニにお買い物になり、そして今ではお酒をもっての夜桜見物を散歩と言い切るようになりました。
当初の目的はどこへ行ったのか。まぁ、楽しいからいいよね。
そんなのほほん夜桜見物をしながら、夫と過ごした日々を振り返ったりしていました。
私「ねえ、二人でお花見するのってこれで4回目?」
夫「付き合ってた頃も合わせると、5年目ですねー」
私「五年目!すごいね。私と夫さんが出会った大学の頃からの10年間の、半分まで行ったんだね。もうそんなに立つんだ」
夫「そうだね」
私「いつか、友人として過ごした歳月よりも、夫婦として過ごす時間が長くなるんだね」
夫「そら、そうでしょう」
私「なんだか不思議な感じ。…ねえ、5年間、いかがでしたか?」
夫「…怒涛の5年間でした」
私「えーーー?!私は激流の20代が急速に緩やかになったんですけど。」
夫「僕は繰り返しの毎日だったからねー。」
私「激流の私の人生が池みたいだった夫さんの人生に合流してちょっとずつ流れ出したということにしましょう。そうしましょう」
夫「同じことの繰り返しでは人は成長しませんからね。僕は進化しているのです!」
私「私は神が夫さんに与えた試練なのでしょうか」
夫「ノーコメントです!」
私「夫さんはたぶん、牧師さんとかお坊さんが天職な気がするよ。ほっておくと本当に淡々と修行僧みたいに日々を生きる」
夫「ロシナンテさんが「退屈!無理!」とか言い出すでしょう」
私「私は夫さんの隣ならどこだって幸せだと思うわ」
夫「本当ですかー。怪しいです。」
私「5年間、とっても幸せ。でも、夫さんが頑張って紡いでくれた幸せだからなぁ。。」
夫「そんなことないですよ。夫婦でつくったのです」
私「そうかしら。優しいなぁ。でも夫さんの苦労の割合が大きい気も」
夫「それは否定しませんっ」
イヤホンジャックを片方渡して、同じ音楽を聴いていたけど、顔の角度とかが面倒になって結局音楽は一人で聞くことに。
夫さんの手はふわふわ柔らかくて、分厚くてまるっこくて、触った瞬間に私の指に馴染んでとろけるような不思議な感触。初めて手をつないだ時から、この衝撃は色あせないなー。
夫さんの声が楽しそうだったから、きっと、夫は私と暮らす日々が幸せなのだと、そう解釈して、ニマニマしていました。
ロシナンテの日常記録
面白かったこと、楽しかったこと、考えたことの記録。
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2018.03.28 11:37