2017.10/8ウーマンラッシュアワー村本・大演説in名古屋。

1.プロローグ

 半年ほど前から、ウーマンラッシュアワー村本さんが気になっていた。テレビが当たり障りない話しか取り上げないことを批判し「政治風刺を漫才にしたい」と語っているツイートを見かけチェックを始めた。

 abemaTVの土曜THE NIGHTで、「見た目」問題に切り込むYouTube動画を見て、自分にしかできない何かを探してもがいている姿に好感を持った。

 上手いこと言えなくても、なんかすごい悩んでもがいて何かをなそうとしている熱量は伝わってきたから、気になるテーマのものは時々動画でチェックするようになった。それぞれの社会問題への示唆に富む分析やコメントはクレバーなタレント・コメンテーターの方に期待してる。村本さんは、彼自身が真剣に学び取ろうとする様子が画面越しに伝わってくるのが、他のタレント・芸人とは違った。その泥臭い必死さが、私にとっての魅力。

 村本さんがライブに力を入れているという話は、Twitterなりテレビなりでなんとなく知っていて、いつか行こうかなと思っていた。先日「エゴサTV」の動画で西野さんと語る村本さんを見たこと、翌日が名古屋ライブだったことを知り、一度覗いてみようと緩いノリで会場に足を運んだ。


2.会場の様子

 ファンを食うと公言されている芸人さんだからか、会場に行くまでの道すがら同じ方向に向かうお洒落に気合いの入ったモデル風の女性に出会うと、私は「村本さんに喰われたい人に違いない」とニヤニヤしてしまった。ブスによる美人への偏見かもw

 当日券は開場直前でも買えた。が、ラスト4枚というギリギリだった。300席を超える会場はほぼ満席。思ったより客層は若かった。20代−30代、男性3割、女性7割。新規客4割?毒のきつい・鬱屈した独身者特有の哀愁や攻撃性を前面に出す芸風だからか、既婚者は少なかった。

 掴みに、常連客いじりをされた。私のような初参加の客も、常連客と自分を重ねることで会場全体の温度が温まっていったような。

 イベントの中身流出は、NGらしいので割愛。終了後、半数以上くらいの客が出待ちをしていたのに驚いた。「熱狂的なファンの割合が多いのか。村本さんに喰われたいに違いない。」と納得して会場を去った。その後ツイッターで村本さんは出待ち客全員と握手したり対応する方だと知り、食う予定のないファンにも愛想を振りまく村本さんに好感を持った。人格への低すぎる期待度は、時として武器になるらしい。


3.ネタバレしない程度の感想

 ゲスネタ芸人としてのキャラクターと重いテーマとを組み合わせて、独特のスタイルを築こうとされている様子が見て取れた。きっと、お客さんの反応を見ながらさらに磨きがかかっていくのかなぁ。毒のある話は、ゲスネタの芸人だと最初から知っていたので、面食らったりはしなかった。が、爆笑しちゃう場面と考え方の違いからうーん。そうかな?と思う場面があった。先に自分を落とすところまで落とされる方だからか、きつい毒も「カチンとくる」とはならなかった。


4.村本さんに期待したいこと

 私が元々10年ほど市民活動分野で働いていた人間だからかもしれないけれど、「社会問題に笑いという武器で対峙する」という姿勢が新鮮で新しく、可能性があるものに映った。

 社会問題に対峙する分野は我が強すぎる方かクラスの学級委員タイプ・優等生タイプの方が多い業界で、独りよがり・真面目になりすぎて広がっていかない。私も例に漏れずメガネの実行委員タイプ。ここ10年前くらいようやく「共感」や「楽しさ」「おしゃれ」が大事らしいというムーブメントが起きキラキラ系パーティ女子・お祭り野郎が増え始めているが、まだ「笑い」にまではたどり着いてないのではないかなぁ。

 もっと己が関心のままに突き詰めて欲しいと思った。欲を言えば、村本さんがネガティブな印象を持たれている気がする市民団体、「社会問題で飯を食っている奴ら」ともコンタクトをとって、じっくり話を聞いて欲しい。玉石混合の世界なので、びっくりするぐらいいい奴もいればとんでもないのもいる。

 トガりすぎるアプローチなので、そっちに流れ切っちゃうと、元のファンがついてこれるのかは私は知らない。(笑

 

 村本さんがどこに流れてゆくか気になるので、来年も名古屋でライブがあれば、覗きに行こうと思う。



 







 


 


 

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